タペストリー
タペストリー
著 者:有吉 岬
発行日:令和7年9月1日
ページ数:292ページ
定 価:税込1,760円(本体1,600円)
著者紹介:
ありよし・みさき
1949年(昭和24) 福岡県福岡市生まれ。
フリーライター、図書編集者。
1989年(平成1) シナリオ『幻の町』平成元年度ATG脚本賞特別奨励作受賞
2001年(平成13) 布絵『瞽女の旅』第6回家庭画報大賞佳作入選
2003年(平成15) 布クラフト『おもちゃ籠』第8回家庭画報大賞優秀賞受賞
著作
2000年(平成12) 『福岡県の昔ばなし』(西日本新聞社)
2010年(平成22) 『有吉岬作品集 針あそび』(角川学芸出版)
内容紹介:
これはひとりの平凡な女性の物語です。
多くの人たちとの出会いの中で、
たまたま好きになった青年との体験を経て、
少女はやがて人生半ばに差し掛かりました。
さまざまな人と人とがパッチワークのように繋がり、
いつしか大きな一枚のタペストリーとなった瞬間、
ふと、やさしい午後の光が追憶の布(ポジャキ)を揺らしました。
版元より:
好意を持った異性が、じつは自分とはまったく違うルーツやアイデンティティをもつことを知った主人公が、彼のことをもっと知りたくて、書店で本を探すシーンがあります。日本には、一見そうとは判らないけれど、じつはアイデンティティもルーツも異なる隣人が今も多く暮らします。本書は、主人公と同じ思いに暮れる多くの人たちの心に、静かに、明るく、寄り添うことでしょう。