句集 德兵衞はん

句集 德兵衞はん

著 者:閒村俊一

発行日:2025年10月10日

収録句数;3句組 2章立て240ページ

価 格:本体3800円+消費税

著者紹介(まむら・しゅんいち) 

1954年兵庫縣生れ。同志社大學文學部英文科卒業。裝訂家。『新校本宮澤賢治全集』『金子兜太集』(共に筑摩書房)『新編中原中也全集』(角川書店)『塚本邦雄全集』(ゆまに書房)等を手縣ける。裝訂展「本へ」(1998年)「本から」(2003年)、作品展「鉛筆のジョバンニ」(2007年花卷市イーハトーブ館)、「版下ガラパゴス」展(靑山ウィリアムモリス)、2018年には裝訂集『彼方の本』(筑摩書房)の刊行を記念して「ボヴァリー夫人の庭」展(根岸・そら塾)を開く。學生時代洛中の書肆にて『定本加藤郁乎句集』、塚本邦雄著『百句燦燦』に出會ひ作句を始める。
2007年第1句集『鶴の鬱』(角川書店)を刊行。2014年、第2句集『拔辨天』(角川學藝出版)により第8回日本一行詩大賞受賞。他に鉛筆畫集『ジョバンニ』(洋々社)がある。

 

本書の紹介

第1句集『鶴の鬱』(2007)、『拔辨天』(2014)に続く、現世冥界あまた知友と手に手を携えた道行第3句集。

自選15句
病む蝶に二階一閒を明け渡す
 唐さんに
僕ですお化け煙突です薄暑です
白玉⻝(たう)ぶ若冲はんやおまへんか
 北の富士勝昭樣
打出しや兩國橋は夏の橋
あふみそのみづのそこひのところてん
大振りの虹から燒(く)べて朝湯とす
 鼓直さん
かの桃を⻝らひそのゝち不死となる
パンデミックの花野に天使腥(なまぐさ)し
 平松麻に 
燐寸箱より陽炎の手の伸びて
來歷を問はゞ播州みなし栗
 すべからく
本滅ぶニッポン滅びつゝ紅葉(もみ)づ
盆の⺼なんや德兵衞はんかいな
落鮎を挵(せゝ)る女のさみしかり
帝都デマ七輪⺼下燒死體
 內緖だよ。籘原定家卿のアドレス
三夕をスマホに點す秋の暮


跋=高橋睦郎
栞=嵐山光三郎 仁平勝 佐藤文香 宇野亞喜良 時里二郎 村上鞆彦 星野高士 永田和宏 神野紗希 高野ムツオ 福島泰樹

 

*さらに・・・

題して德兵衞はんとは、此如何に。定家卿、若冲はんも大喝采、まさに道行句集と言はむ。

 

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