いのちの俳句鑑賞

著　者：橋本喜夫

発行日：2023年6月20日

ページ数：368ページ

価　格：1800円+消費税

 

著者紹介：（はしもと・よしお）

1957年北海道霧多布生まれ。
旭川医科大学卒業。日本皮膚科学会専門医・日本東洋医学会認定指導医・専門医。
1998年「雪華」（深谷雄大主宰）入会
1999年「銀化」（中原道夫主宰）入会
2003年「やぶくすし」50句で第5回俳句界賞大賞受賞
2004年「銀化」同人
2005年　句集『白面』刊行。同書で第26回鮫島賞、加美俳句大賞スウェーデン賞、第7回北北海道現代俳句協会賞を受賞
2016年「雪華」主宰を継承
2020年　句集『潜伏期』刊行。同書で第35回北海道新聞俳句賞を受賞

 

本書の４つの特長：

＊初心時代から愛誦する近現代俳人の220余句を四季別に収録。
＊レトリック（比喩、省略、音調、季語の本意、切字、オノマトペなど）を分析し、季語の本意、どこで切れるか、何のメタファー（暗喩）かを積み上げて鑑賞。先学によってすでに定着している鑑賞も紹介。
＊引用句作者の代表句を豊富に紹介。
＊解説に代えて、小論「俳句で何を詠むか？―いのちの俳句―」を収録。

 読みどころ：

月刊俳誌「雪華（ゆきはな）」創刊38年目に主宰を継承した著者は、ベテランも初心者も集う同誌上で、自身の愛誦句をあげながら鑑賞のポイントや作句上役に立つヒントの連載を始めます。現役医師として多忙を極めるなか、次々襲ってきてしまった家族や肉親との訣れにも触れて綴ったこれらは、きっと結社の枠を超えて、 俳句を愛好する多くの方々に親しんでいただけるものでしょう。医師と読み進める生老病死と愛の俳句。心のサプリメントです。