熊野概論――熊野、魂の系譜Ⅱ

著 者:谷口智行

発行日:2018年8月30日

ページ数:308ページ

価 格:2800円(税別)

 

著者紹介

(たにぐち・ともゆき)

昭和33年  京都生まれ 2歳から和歌山県新宮市で育つ

     (両親はともに三重県南牟婁郡御浜町出身)

平成 5年 「熊野大学俳句部」入会

平成 7年  「運河」入会、茨木和生に師事

平成11年 「運河賞」受賞、運河同人

平成12年  第八回「深吉野賞」選者特別賞(宇多喜代子)

平成16年  第七回「朝日俳句新人賞」準賞

      三重文化賞奨励賞

平成24年 「運河」編集長

平成30年 「運河」副主宰、兼編集長

 

俳人協会会員 日本文藝家協会会員 大阪俳人クラブ会員

認知症サポート医 地域防災コーディネーター 地域包括ケア研究会「いこら」会長 医学博士

 

句集『藁嬶』(H16)、『媚薬』(H19)

エッセイ集『日の乱舞/物語の闇』(H22)

評論『熊野、魂の系譜』(H26)

共著『女性俳句の世界 第五巻』(H20)、『俳コレ』(H23)

 

本書の内容(*は書下ろし)

Ⅰ.宗教的見地から

*神仏習合と廃仏毀釈――熊野の神々はどこに行ったか

熊野本願――社家との確執

古代の熊野信仰――「黄泉返り」の思想

室古と阿古師――建国に関わる伝承

ク ラ――その言葉の意味するもの

熊野の経塚――仏教の衰滅を恐れ

薩摩硫黄島の熊野信仰――はるかなる時空

懸 造――海と山、その信仰のつながり

国阿上人と北野殿――熊野のミステリ―に迫る

江戸時代の熊野古道「伊勢路」――服部嵐雪と鈴木牧之のことなど

 

Ⅱ.戦いと鎮魂の見地から

満蒙開拓団――戦時における加害と被害

鎮 魂――矛盾と心の軋み、そして祈り

赤木城哀史――北山一揆と田平子峠について

 

Ⅲ.人物的見地から

佐藤春夫――台湾・中国の旅

隠国の女たち――神仏習合、火水、無格社の神々のこと

熊野の虚子句碑――茨木和生「虚子句碑は無事か?」

平松小いとゞ――熊野夭折の俳人

健次忌を修す――田村さと子氏のことなど

中上健次と俳句――受け継がれゆく熊野大学俳句部

 

Ⅳ.文化・風俗的見地から

妖 怪――ハリ―・ポッタ―顔負けのワンダ―ランド

熊野の庚申――地域コミュ―ンの一役を担う

*農――それぞれの文化の根源

浦島子と龍宮――身近なる異界

蓬 莱――その深淵について

 

Ⅴ.土俗的見地から

巨 樹――他界と現世をつなぐもの

石の心――スピノザと尾崎一雄

地 名――その特異性について

鰹――戻り鰹の潮色

かもしかの糞――熊野の小さな世界

 

  あとがき

  索 引

 

読みどころ

熊野トポロジー(地誌学)が世界へ問う、魂のコスモロジー

すべてのページをフリーハンドで読めるコデックス装幀

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