モーツァルト・ラプソディ

モーツァルト・ラプソディ

著 者:チサ・イヅキ・ジャン~Chisa IZUKI-JEAN

発行日:2014年6月30日

ページ数:264ページ

価 格:1600円(税別)


著者紹介:チサ・イヅキ・ジャン Chisa IZUKI-JEAN

東京都生まれ。聖心女子大学(外国語外国文学科)卒業。明治学院大学大学院博士前期課程修了。英語講師、翻訳家。渡仏後、パリ第三大学ヌーヴェル・ソルボンヌにてDEA(専門研究課程修了証書)を取得。パリ在住。翻訳業の傍らジャズ歌手としても活動。

本書の内容

日本語オンリーの父上と、日本語初級レベルのフランス人ミシェルは義理の親子。ふたりは敬愛するモーツァルトの足跡を訪ねてパリからウィーン、ザルツブルクへ。ところが、ごく普通の楽しい旅も父上が「なにか」を見てしまい急変。見えるものと見えないものの間に、聴こえることと聴こえないこととの間にあるものとはいったい――?ドイツ語・英語・フランス語・日本語が時空を飛び交う、コミカルで優しくてせつない言葉の奥の魂のつぶやき。現役翻訳家が初めて問う、壮大なるシンフォニック・ストーリー。

目次

―序曲― 僕は父上と旅に出る

―第1楽章―巨大なアプフェルシュトゥルーデルと僕の驚き

―第2楽章―栗原町のサイキック少年

―第3楽章―コクトーとプルーストと僕のアルバトロス
―第4楽章―シシィとロミーの不幸と僕の悪い予感
―第5楽章―オオカミ・ホテルとツイていなかったベートーヴェン
―第6楽章―歴史に残る意地悪な顔と気楽な散歩
―第7楽章―ザルツブルグからの長い手紙
―第8楽章―パリのザルツブルク人
―第9楽章―オタクでヒキコモリのモーツァルトの子孫とお調子者の金庫破り
―第10楽章―ロンドンのザルツブルク人
―第11楽章―元彦叔父さんのエスポワールと手紙取り返しミッション
―第12楽章―素晴らしい食欲とチャーミングな階段小径
―第13楽章―アウクスブルクのパリジャン
―第14楽章―僕らは語る、手紙は語る
―第15楽章―ザルツブルクのチワワ、パリのチワワ
―終曲― 風と光と音楽と
あとがき

本書の読みどころ
パリ、ウィーン、ザルツブルクと旅に出る主人公。時間も空間もそして常識も(?)超える旅に、皆さんもご一緒しませんか。序章から終章まで、明るく優しく可笑しく案内してくれる、モーツァルト‘ここだけの小説’です!

――エッセイスト岡部まりさん絶賛!

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